ぐ新報

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初めてのヨーロッパを一人で旅する - 西欧旅行記#1 序章 Ep.1-3

こんにちはこんばんはおはようございます。ぐです。

 

 

去る本年2月から3月にかけて、ロンドンやパリといったヨーロッパ各地を観光して来ました。

今回のブログでは旅行を決めた経緯や、旅行までの準備といった前日譚に加えて、ざっくりとした実際の旅程も書き記します。各地でのエピソードや、巡ったスポットを振り返る旅行記本編は続きのブログでじっくりと書き連ねます。

朝のルーヴル美術館(fr: Musée du Louvre)

ウェストミンスター宮殿(en: Palace of Westminster)前を通る2階建てバス

月とグランプラス(fr: Grand-Place, nl: Grote Markt)


まずはこの冬旅の日どり・・・と主な滞在地を紹介します。

 

序章 - 計画

第01節 - 単独ヨーロッパ旅行のあらまし

実際に移動した大まかな経路はこの表のとおりです。日付は全て現地時間です。

日付 滞在地 移動手段と主な訪問スポット
2月20日 東京 🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
香港
🛬乗り継ぎ
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
2月21日 ロンドン
ウェストミンスター宮殿,トラファルガー広場, 大英博物館
2月22日 ロンドン塔, タワーブリッジ, 交通博物館
2月23日 バッキンガム宮殿, グリニッジ天文台, キングズ=クロス駅, ピカデリーサーカス
2月24日  
🚄ユーロスター
ブリュッセル
グランプラス, 小便小僧
2月25日  
🚊特急列車IC
ブルッヘ
聖母教会, マルクト広場, ベギン会修道院
🚊特急列車IC
ブリュッセル
 
2月26日  
🚊国際特急列車ICE
ケルン
ケルン大聖堂
2月27日  
🚊特急列車IC
マンハイム
フリードリヒ広場の給水塔
🚄TGV
パリ
オペラ座
2月28日 エトワール凱旋門, エッフェル塔, ノートルダム大聖堂, サントシャペル, オルセー美術館
3月1日 ルーブル美術館
3月2日  
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
3月3日 香港
ヴィクトリアハーバー, ネイザンロード
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
東京

ご覧のとおり、12日間で5つの国と地域を巡る盛りだくさんの旅でした。

文字ばかりだとよくイメージが湧かないかと思いますので、各地での詳しいエピソードと写真の数々は次回以降の旅行記本編をご覧ください。旅程の組み立てにご関心が無ければ今回のブログは読まなくてもいいです。嘘です。是非読んでください。

さて、次節ではこの行程が完成するまでの行程を振り返ります。

 

 

第02節 - Episode 1: 渡欧を決心する

大学生活を終え新社会人になるまでの最後の休暇を利用して余裕をもった旅行ができるかな、と昨年来考えを巡らせていました。特に未踏のヨーロッパに憧れを抱いていたことから、観光スポットや交通手段を昨年秋頃から調べ始めていました。

一方で、研究や卒業論文の執筆にも時間を割かねばならなくなり、旅行の計画は後回しになっていました。年度末が近づくと研究の引き継ぎなどの予定も明らかになり、予想よりも短い旅行になりそうだということがわかってきました。

 

時期も迫っていたため、とりあえずは旅の最初と最後、すなわち出入国の日どり、だけは決めてしまおうということになりました。1月9日の夜、往復の移動手段に選んだのは…

www.cathaypacific.com

香港のフラッグキャリアキャセイパシフィック航空(zh-hk: 國泰航空, en: Cathay Pacific Airlines)です。前節の表に書いてあるので勿体ぶる必要ないですね。

往路は成田国際空港から香港国際空港(zh-hk: 香港國際機場, en: Hong Kong International Airport)を経由してロンドン・ヒースロー空港(en: Heathrow Airport)へ、復路はパリ=シャルル・ド・ゴール空港(fr: Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)からまたも香港を経由して東京国際空港へ帰って来る経路になりました。

往復の経路図

この瞬間、人生初のヨーロッパへ向かうことがほぼ確実になり、4年ぶりの出国にも期待が膨らみました。

航空券の予約と同時に、旅券の更新、まだまっさらな行程の組み立て、保険の契約…と新たなミッションが次々に現れました。旅行計画ゲームの始まりです。

 

言いそびれていましたが、この旅行は表題のとおり1人旅でした。高校時代の友人を誘ったりもしていたのですが調整がつかず、単身で異国の地に飛び込むことになりました。四六時中友人たちの様子が見られるツイッターという手段を持っているので心細くはないですが、何かあったときのために帯同者がいたほうがいいのかもしれません。

話が逸れました。

 

 

第03節 - Episode 2: 旅の計画を練る

旅行者の中には、計画を決めずにそのときの気分で柔軟に行動する人たちもいます。しかし、往復を除く9泊10日の限られた時間を有効に使うため、また旅先で行程を考えなくていいように、行く前にある程度決定しておくことにしました。

 

まずは何といってもパスポートが必要です。日本では旅券が正式な名称のようです。先代のパスポートは既に失効していたため、1. 外務省のホームページから落とした申請書, 2.本籍地の役所で請求した戸籍謄本, 3. 顔写真を用意し、航空券を予約した翌日にはパスポートセンターで申し込みを済ませました。

更新申請から1週間後には新しいパスポートが出来上がりました。成人してから初めての旅券なので、初めて10年用を選ぶことができました。2020年に登場した葛飾北斎の「冨嶽三十六景」を採用した絵柄も初めましてです。このまっさらな紙面に旅先の記憶を刻んでいくのを想像すると心が高鳴りました。

10年用の日本国旅券

 

続いて、いよいよロンドンから入りパリから出て行くまでの10日間の行程を決める段階になりました。行き帰りに必ず寄る2都市にはそれぞれ数日は必要とみていた…というより数日で収めたいと思っていたため、間の4日乃至ないし6日をどこで過ごすかを思案しました。

案に上がったのは、1. ベルギー, オランダ, ドイツ方面, 2. フランス南部, スペイン, モナコ方面, 3. イタリア, スイス方面の3つでした。

1.は全区間鉄道移動を想定して車窓も楽しもうという行程、2.と3.はロンドンから飛行機で移動後少しずつ鉄道でパリへ移動しようという行程です。3.についてはローマやヴェネツィアを巡るまでは円滑に進めそうなのですが、スイスを横切ってフランスへ向かう適当な路線が少なく、時間もかかるために断念しました。イタリアにはアマルフィやピサといった著名なスポットもあるので、まとめて行けそうな機会を探りたいですね。ヴェネツィアは沈まないでね。

2.ではバルセロナ入りしてから陸路で国境を越え、フランス南部の町に立ち寄りながらパリまで北上する計画を立て、日帰りでのマドリード訪問も模索していました。しかしこちらも鉄道で巡るには距離が長いため取りやめました。

飛行機を多用してヨーロッパ各地をめいっぱい旅するのもよかったのですが、シェンゲン協定(en: Schengen Agreement)による無審査の越境を陸上で体験したい気持ちが勝りました。空港に降り立って異国だ~と感じるのも好きですが、列車から見える連続的に移り変わる景色も面白いのではないかと思ったのです。

 

 

第04節 - Episode 3: 旅の準備をする

こうして大まかな移動経路が定まったところで、出発を1週間後に控えた2月14日までにホテルや切符を押さえて準備が完了しました。宿泊施設の紹介は本編に譲るとして、ここでは交通手段について述べたいと思います。

 

ロンドンが所在するブリテン島からユーラシア大陸へ渡る手段は、国際高速鉄道ユーロスター(en: Eurostar)を利用することにしました。ロンドンのセント・パンクラス国際駅(en: St Pancras International station)からベルギーの首都ブリュッセルブリュッセル南駅(fr: Gare de Bruxelles-Midi, nl: Station Brussel-Zuid)まで約2時間の移動です。

www.eurostar.com

ユーロスターの乗車券は現地へ行かずとも上記のウェブサイトで世界中から購入できます。むしろオンライン以外の購入手段を知りません。座席も指定できるので進行方向に向いた窓側の席にしました。日本の新幹線は座席が進行方向を向くようになっていますが、ユーロスターでは席によって向きが異なるので座席表で確認が必要です。

印刷したユーロスター乗車券

購入手続きが済むとモノクローム味気ないチケットがメールで送られてきます。乗車時にPDFファイルやアプリで表示させて検札の係員に提示する方式のようですが、念のため紙にも印刷して持っていくことにしました。ホテルや飛行機の予約の控えも漏れなく紙でも持参しました。

 

ブリュッセルに到着してからパリまでの鉄路にはユーレイルグローバルパス(en: Eurail Grobal Pass)を購入しました。青春18きっぷのヨーロッパ版のようなチケットですが、使用日数, 地域, 座席の等級によってバリエーションがあるほか、指定席券を追加することで全席指定の高速鉄道にも乗車できる便利なパスです。また、27歳までのユースには割引が適用されます。

www.eurail.com

ユーロスターのチケットと同様に検札の際にコードを提示するのが基本的な使い方です。しかし、列車を乗車する度にアプリで指定する必要があるため、印刷して持っていくことはできません。

2月27日使用分のユーレイルグローバルパス

あ…?

 

このユーレイルパスがあれば、ユーロスターにも乗れます。筆者は出発前から無駄に数千円分多く支払うミスをしてしまいました。ユーレイルパス使用者向けの座席指定枠には限りがあるため、着実に席を確保できたという意味ではよかったのかもしれませんが…

 

何はともあれ移動手段も確保でき、遂に旅行の準備は整いました。ちなみに旅行保険は出発前日に申し込んでおきました。

 

 

…ということで、日本から1歩も出ていない西欧旅行記#1はこれでおしまいです。次回のブログからはいよいよ旅行記本編に移ります。

文字が多くて退屈だったかもしれませんが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

追記

筆者がパリを訪れた4か月半後の7月15日(日本時間7月16日)、敬愛する櫻坂46の皆さんがパリの地でイベントに参加し、初めて外国でパフォーマンスを披露しました。

 

旅行へ出かけていたのは彼女達がちょうどシングル『桜月』をリリースした頃で、旅先でもこの曲を聴いていました。今回パリの地でも『桜月』が披露されたとのことで勝手に感慨深く思っているところです。

 

 

是非聴いてください。(これ何のブログ?)

 

 

ぐ#14