ぐ新報

こんにちは

櫻坂46三期生による『新参者』公演を振り返る

こんにちは。

 

このブログを書いた日、2023年11月12日に、『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』としてアイドルグループ乃木坂46, 櫻坂46, 日向坂46のそれぞれ加入時期が新しいメンバー達が持ち回って開催しているコンサートに参加しました。

背景情報は公式サイトをご覧ください。

www.tokyu-kabukicho-tower.jp

東急歌舞伎町タワー2階にある『新参者』のキービジュアルポスター(10月29日撮影)

私が参加したのは今年グループに加入した櫻坂46の三期生による6公演目でした。

 

濃密だった2時間弱のステージの記憶をこのブログに書き留めておこうと思います。

 

 

濃密だったと述べたのは、ことに次から次へとパワーのみなぎるパフォーマンスが繰り出されたセットリストであったためです。やや短い公演時間でしたが満足感がありました。

 

…もやっとする文章になってしまいました。

総括するのが苦手なので順を追って振り返ります。

 

開演

会場の説明は省略しますが東急歌舞伎町タワー6階から9階に位置するTHEATER MILANO-Zaでした。新しいので坂道シリーズの公演は『新参者』が初めてですし私も初めて入りました。ビル内で動線が窮屈なため、物販の事前販売に行くために階段を6階まで登る必要がありました。しかし開場後の物販は並ぶので事前に買う選択が正解でした。

毎公演生写真を1セット買うことにしていますが今回はなぜか2セット買いました。気づいたらくられいさんのマフラータオルも入手していました。新参者のタオルは視認しづらそうなのでおもてなし会の時に買っておけばとリグレットしました。『Plastic regret』をかれこれ2年見ていないのですが、いつ見られるのでしょうか。

 

私の席は2階席(つまりビルの7階)最前のA列、上手側でした。見晴らしは良いですが最前席は着席しなければならないので微妙な席だと感じました。開演するまでは。

開演直前にメンバー本人が注意事項等を説明する恒例の影ナレたにぐちあいさんとむらやまさんでした。真っすぐで王道のアイドルの雰囲気がある谷口さんの声も、低めで優しい感じの村山さんの声も良いですね。そうですか。

1.『夏の近道』C:谷口

愛季さんがセンターに立っているのが見えた瞬間勝利を確信しました。

…というのもそもそも『新参者』がいつも通りのライブなのか、演劇なのか、はたまたトークショーなのか、それすらも知らない状態で歌舞伎町にやって来てしまっていたのです。櫻坂46の楽曲の中でも屈指のブチ上がり楽曲で幕を開けるとなれば、ファンとしてはメンバーの勢いに負けじと声を出してペンライトを振るのみです。

コールばかりを意識するとステージ上のメンバーをおろそかにしてしまいがちですが、見やすい席だったというのもあり1人1人の動きに注目することができたように思います。

2.『Anthem time』C:中嶋

3rd TOURの大阪公演も各種フェスもParisもKuala Lumpurも行っていないので、初めてライブで聴く6枚目シングルの収録曲はこれになりました。三期生楽曲が1シングルに2曲も投入されましたが『Anthem time』にはM/Vが無いのです。私はこっちの方が好きです。明るくてかわいいじゃないですか。

こちらも盛り上がりました。笑顔輝くステージにこちらも笑顔になりました。

歌詞に「卒業」という言葉があって気が早いなと思っていたのですが、寧ろ「卒業」が全く目に入らない1年目にしか出せない単語なのではないかと思いました。これから坂道を突き進んで行く三期生の希望ある未来を予感する楽曲と評しました。何様?

 

最初のMCでは楽屋で「口を四角くする選手権」を開催した話が出ました。意味不明ですが、アイドルが見せる顔ではないらしく披露されませんでした。確か優勝したのはむか純葉いとはさんでした。何もわからん。

 

3.『思ったよりも寂しくない』C:的野

ここでこれを入れてくるかーーーーーと腕を組みたくなりました。ライブの中でも温かみのある楽曲としての印象があるこの曲を三期生が披露しているのを見て優しい気持ちになりました。

まと美青みおさんによるラップパートもよかったです。オレンジに染まる観客席の中で美青ちゃんのペンライトカラーにしている人も目立ちました。みおぐっどでした。

この曲は今年の3rdツアーで見なかったので1, 2年前を思い出し懐かしい気持ちになりました。

4.『それが愛なのね』C:山下

歌詞に「猫」がある楽曲で、猫のようだという紹介でおもてなし会に登場したやました瞳月しづきさんがセンターを務めるのは何かの縁かもしれないですね。

適当な感想はこの辺にして、難度の高そうな曲を三期生が習得しているのに驚かされました。

5.『Microscope』C:石森

!!!!!!!

3rdシングルのBACKS以来見ていなかった曲にまた出会えて驚きました。しかもセンターがいしもりさんということで、雰囲気がぴったりだなと感じました。MCパートで歌詞が「理科(璃花)の授業中に~」だという話もありました。ほっこりしますね。オリメンにも「りか」さんがいましたね。

6.『偶然の答え』C:谷口

2ndシングル収録曲4連続で気分はすっかり2021年ですが、目の前でパフォーマンスをしているのは今年加入の三期生なので、不思議な感じがしました。

センターを務めた愛季さんのパフォーマンスには抜け目がないというか、どこを切り取っても見応えがあるような感じがして、秀でたものがありました。

7.『ブルームーンキス』C:村井

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

私が好きな曲です!そうですか。

むらゆうさんは動きや目線がはっきりしたパフォーマンスをしていて、それらを崩すような、少し恥じらいもあるような「あ、キスしちゃった」「あ、こんなに好き」の台詞パートには思わず声が漏れました。やられてしまった。

私が敬愛するもりさんがこの曲のセンターを務めたBACKSライブの映像(3rdシングルの特典BD)を見たときには泡吹いて倒れるかと思いましたが、また違った『ブルームーンキス』を見られてよかったです。

8.『五月雨よ』C:山下

1曲目に続き、3月のおもてなし会でも披露された楽曲で前半戦が締め括られました。

 

前半戦のどこかで麗奈さん(小田倉のほう)の姿が見えなくなって戸惑いました。

参加できていない曲があるのはブログでも触れられていましたが、どの曲かは知らなかったためびっくりしてしまいました。

sakurazaka46.com

麗奈さんと麗奈さんがゴルフに行った動画を早く観ろ。これは自分に言っています。

 

ここのMCか『Anthem time』の後ろのMCで麗奈さんが喋る箇所があり、咄嗟に「れいなアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」とお名前を呼んでしまいました。オタクじゃん。オタクか。あまりやったことがなかったのですが、今回は会場が小さいのもあり、総じて前のめりになっていました。毎回前のめりでいいんですよ。

 

9.『Nobody's fault』C:村井

前半は『夏の近道』のM/V衣裳でしたが『BAN』の衣裳(歌番組等で使われたの)になったので『BAN』が来るかと思いましたがこの曲でした。

村井優さんすげーーー

芯があって、真っすぐ進んでいくような感じがしました。展覧会『新せ界』における決意表明もありますが、櫻坂46に欠かせない人に、いや皆欠かせないんですけれど、特になる気がしますね。

10.『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』C:的野

オオオオオオオ的野かーーーーー(急に呼び捨て)

的野美青さんはパフォーマンスになるとなんだか虎のように変貌する感じがします。他の人には無い雰囲気がとても好きです。

糸でセンターを包囲する恒例のパフォーマンスもありましたが、最後の1本が衣裳の裾に引っ掛かって取ろうとしながらパフォーマンスを続ける様子が見られました。無事に進行したのでOK。

11.『半信半疑』C:村山

村山美羽さんも素晴らしかった。『半信半疑』に限らずキレのある振りが際立っていました。関係ないですが後半のMCで村山さんが進行をするシーンがあり、ヌルっと次の曲に移ったのがツボでした。

 

『新参者』も後半になり、よりメンバー1人1人をしっかりと見られるようになりました。単純に櫻坂46のライブ参加経験が蓄積されてきて楽曲そのものに割く意識が減ってきたのかもしれませんが。

 

12.『静寂の暴力』C:山下

恐らくこの日初めてリップシンクが入った楽曲でした。M/Vは裸足が印象的でしたが、『BAN』衣裳のブーツは踊りやすいのでしょうか。

M/Vでしか見ていない曲というのもあり、終始「本物だ…」という感情でした。全部本物なんですけど、記憶しているのと同じものが目の前にある状況になんだか感動しました。

13.『流れ弾』C:遠藤(理)

!?!?!?!?!?

ふわふわした印象のあるえんどうさんがめちゃめちゃ激しい『流れ弾』のセンターを務めている状況がすぐに飲み込めませんでした。

…というより数曲続けて姿の見えない小田倉麗奈さんのことを案じるあまりステージに残る10人に集中できていませんでした。注目して見ていたメンバーが途中でいなくなるとこんなにも穏やかでなくなるのかと思いました。

14.『BAN』C:石森

そうは言ってもライブに参加しないわけにはいかないので、これでもかというくらい声を出してライトを振りました。

馴染んできた三期生の『BAN』。かっこいいです。

『BAN』もそうですが、もはや新メンバーの初々しさより、「櫻坂46」としてのパフォーマンスがまさっているような感じがしました。

15.『マモリビト』C:小島

じまなぎさんの語りが良いんですよね。舞台女優か?

噛み締めながら発せられた言葉から『マモリビト』へ繋がる、今回のライブを締め括る完璧な流れでした。

それだけに曲中の「ヘイ!」という掛け声はとてもできませんでした。また違った文脈であれば掛け声を掛けることもあるのでしょうか。

 

ここまで4曲くらい連続で登場しなかった麗奈さんが本編最後のMCで下手からスッと入って来ました。もう、よく来たねぇ…!ありがとう…!という感じです。近くのファンに笑顔で手を振っていたりするのを見るとなんだか安心しました。親か?

 

メンバーが退場していくとき、私は桜色地に白色で「小田倉麗奈」の字が書かれたタオルを掲げてパッションピンクとホワイトのペンライトを点けていました。

 

!!!!!!!!!!!!

麗奈さんがこちらに気づいて跳ねるように手を振ってくれているではありませんか!!!!!!!!!!!!

そうです!!!!!!こっちです!!!!!!こんにちは!!!!!!

下手のステージ袖からちょうど対角線上にある最前席でよかったと思いました。ありがとうございました。

 

小田倉さんは別の人を見ていたのではないですか?というご指摘は受け付けていません。そもそも麗奈さん(守屋のほう)に怒られるのではないですか?

 

En.『Buddies』C:中嶋, 『櫻坂の詩』

小さい会場で1000人弱しかBuddiesがいないのでアンコールの掛け声が始まるのかすら半信半疑でしたが、問題なく始まりました。「46!」の掛け声はちゃんとやりました。普段はペンライトを振るだけの人になることが多いですが、今回はやりたくなったのです。

 

なかしま優月ゆづきさんは三期生の中のリーダーのような立ち位置にいることが多いですが、今回のライブでも安定した司会ぶりを発揮していてナイスでした。

終演

あっという間でした。実際2時間を切っているので比較的短いのですが。

良いライブをありがとうございました。

 

11月12日は夜公演もあり、奇数公演目なので『Microscope』が『君と僕と洗濯物 C:向井』、『五月雨よ』が『桜月 C:小田倉』、『流れ弾』が『Dead end C:村井』に置き換わっていたようです。全員がセンターを経験するという構成のようですね。

それにしても『桜月』、見たすぎるが………

17日にリピート配信があるので観ましょうということですね。時間があるかな…

 

 

『新参者』の2週間後にはアニラということで、今回の公演でエンジンがかかったまま次のライブに突入できるのかなと思います。とても楽しみです。

 

 

それでは今回はこの辺りで。(日曜深夜に5000字超)(寝ましょう)

 

 

ぐ#16

Perfumeの衣裳に焦点を絞る

3人組テクノポップユニット、Perfume兵庫県立美術館にて開催している展覧会『パフューム コスチューム ミュージアム』に足を運んだ。

 

www.artm.pref.hyogo.jp

 

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展示はPerfumeの歴史を3つの時期に区切った『1章』『2章』『3章』と、ステージ衣裳を主題とした『4章』に分けられている。

唯一『4章』の展示室では展示物の撮影が認められており、各々が憧れの衣裳を間近に写真に収めることができた。筆者も例に漏れず夢中になってシャッターを切っていた。

 

 

衣裳展に関してあれこれ議論するのではなく、写真を撮ったので見てね。というブログです。

 

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美術館北側の『海のデッキ』には青りんごのオブジェが鎮座する。

美術館の設計を担当した建築家、安藤忠雄氏が米国の詩人、サミュエル・ウルマンの詩『青春の詩』から着想を得、青春の象徴として未熟ながら希望の満ちた青りんごを選んだそうだ。*1

 

青春とは人生のある期間ではない。心のありようなのだ。

- サミュエル・ウルマン『青春の詩』

 

Perfumeはまさに青春を生き続けている、と思った。

 

ぐ#15

初めてのヨーロッパを一人で旅する - 西欧旅行記#1 序章 Ep.1-3

こんにちはこんばんはおはようございます。ぐです。

 

 

去る本年2月から3月にかけて、ロンドンやパリといったヨーロッパ各地を観光して来ました。

今回のブログでは旅行を決めた経緯や、旅行までの準備といった前日譚に加えて、ざっくりとした実際の旅程も書き記します。各地でのエピソードや、巡ったスポットを振り返る旅行記本編は続きのブログでじっくりと書き連ねます。

朝のルーヴル美術館(fr: Musée du Louvre)

ウェストミンスター宮殿(en: Palace of Westminster)前を通る2階建てバス

月とグランプラス(fr: Grand-Place, nl: Grote Markt)


まずはこの冬旅の日どり・・・と主な滞在地を紹介します。

 

序章 - 計画

第01節 - 単独ヨーロッパ旅行のあらまし

実際に移動した大まかな経路はこの表のとおりです。日付は全て現地時間です。

日付 滞在地 移動手段と主な訪問スポット
2月20日 東京 🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
香港
🛬乗り継ぎ
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
2月21日 ロンドン
ウェストミンスター宮殿,トラファルガー広場, 大英博物館
2月22日 ロンドン塔, タワーブリッジ, 交通博物館
2月23日 バッキンガム宮殿, グリニッジ天文台, キングズ=クロス駅, ピカデリーサーカス
2月24日  
🚄ユーロスター
ブリュッセル
グランプラス, 小便小僧
2月25日  
🚊特急列車IC
ブルッヘ
聖母教会, マルクト広場, ベギン会修道院
🚊特急列車IC
ブリュッセル
 
2月26日  
🚊国際特急列車ICE
ケルン
ケルン大聖堂
2月27日  
🚊特急列車IC
マンハイム
フリードリヒ広場の給水塔
🚄TGV
パリ
オペラ座
2月28日 エトワール凱旋門, エッフェル塔, ノートルダム大聖堂, サントシャペル, オルセー美術館
3月1日 ルーブル美術館
3月2日  
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
3月3日 香港
ヴィクトリアハーバー, ネイザンロード
🛫飛行機(キャセイパシフィック航空
東京

ご覧のとおり、12日間で5つの国と地域を巡る盛りだくさんの旅でした。

文字ばかりだとよくイメージが湧かないかと思いますので、各地での詳しいエピソードと写真の数々は次回以降の旅行記本編をご覧ください。旅程の組み立てにご関心が無ければ今回のブログは読まなくてもいいです。嘘です。是非読んでください。

さて、次節ではこの行程が完成するまでの行程を振り返ります。

 

 

第02節 - Episode 1: 渡欧を決心する

大学生活を終え新社会人になるまでの最後の休暇を利用して余裕をもった旅行ができるかな、と昨年来考えを巡らせていました。特に未踏のヨーロッパに憧れを抱いていたことから、観光スポットや交通手段を昨年秋頃から調べ始めていました。

一方で、研究や卒業論文の執筆にも時間を割かねばならなくなり、旅行の計画は後回しになっていました。年度末が近づくと研究の引き継ぎなどの予定も明らかになり、予想よりも短い旅行になりそうだということがわかってきました。

 

時期も迫っていたため、とりあえずは旅の最初と最後、すなわち出入国の日どり、だけは決めてしまおうということになりました。1月9日の夜、往復の移動手段に選んだのは…

www.cathaypacific.com

香港のフラッグキャリアキャセイパシフィック航空(zh-hk: 國泰航空, en: Cathay Pacific Airlines)です。前節の表に書いてあるので勿体ぶる必要ないですね。

往路は成田国際空港から香港国際空港(zh-hk: 香港國際機場, en: Hong Kong International Airport)を経由してロンドン・ヒースロー空港(en: Heathrow Airport)へ、復路はパリ=シャルル・ド・ゴール空港(fr: Aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)からまたも香港を経由して東京国際空港へ帰って来る経路になりました。

往復の経路図

この瞬間、人生初のヨーロッパへ向かうことがほぼ確実になり、4年ぶりの出国にも期待が膨らみました。

航空券の予約と同時に、旅券の更新、まだまっさらな行程の組み立て、保険の契約…と新たなミッションが次々に現れました。旅行計画ゲームの始まりです。

 

言いそびれていましたが、この旅行は表題のとおり1人旅でした。高校時代の友人を誘ったりもしていたのですが調整がつかず、単身で異国の地に飛び込むことになりました。四六時中友人たちの様子が見られるツイッターという手段を持っているので心細くはないですが、何かあったときのために帯同者がいたほうがいいのかもしれません。

話が逸れました。

 

 

第03節 - Episode 2: 旅の計画を練る

旅行者の中には、計画を決めずにそのときの気分で柔軟に行動する人たちもいます。しかし、往復を除く9泊10日の限られた時間を有効に使うため、また旅先で行程を考えなくていいように、行く前にある程度決定しておくことにしました。

 

まずは何といってもパスポートが必要です。日本では旅券が正式な名称のようです。先代のパスポートは既に失効していたため、1. 外務省のホームページから落とした申請書, 2.本籍地の役所で請求した戸籍謄本, 3. 顔写真を用意し、航空券を予約した翌日にはパスポートセンターで申し込みを済ませました。

更新申請から1週間後には新しいパスポートが出来上がりました。成人してから初めての旅券なので、初めて10年用を選ぶことができました。2020年に登場した葛飾北斎の「冨嶽三十六景」を採用した絵柄も初めましてです。このまっさらな紙面に旅先の記憶を刻んでいくのを想像すると心が高鳴りました。

10年用の日本国旅券

 

続いて、いよいよロンドンから入りパリから出て行くまでの10日間の行程を決める段階になりました。行き帰りに必ず寄る2都市にはそれぞれ数日は必要とみていた…というより数日で収めたいと思っていたため、間の4日乃至ないし6日をどこで過ごすかを思案しました。

案に上がったのは、1. ベルギー, オランダ, ドイツ方面, 2. フランス南部, スペイン, モナコ方面, 3. イタリア, スイス方面の3つでした。

1.は全区間鉄道移動を想定して車窓も楽しもうという行程、2.と3.はロンドンから飛行機で移動後少しずつ鉄道でパリへ移動しようという行程です。3.についてはローマやヴェネツィアを巡るまでは円滑に進めそうなのですが、スイスを横切ってフランスへ向かう適当な路線が少なく、時間もかかるために断念しました。イタリアにはアマルフィやピサといった著名なスポットもあるので、まとめて行けそうな機会を探りたいですね。ヴェネツィアは沈まないでね。

2.ではバルセロナ入りしてから陸路で国境を越え、フランス南部の町に立ち寄りながらパリまで北上する計画を立て、日帰りでのマドリード訪問も模索していました。しかしこちらも鉄道で巡るには距離が長いため取りやめました。

飛行機を多用してヨーロッパ各地をめいっぱい旅するのもよかったのですが、シェンゲン協定(en: Schengen Agreement)による無審査の越境を陸上で体験したい気持ちが勝りました。空港に降り立って異国だ~と感じるのも好きですが、列車から見える連続的に移り変わる景色も面白いのではないかと思ったのです。

 

 

第04節 - Episode 3: 旅の準備をする

こうして大まかな移動経路が定まったところで、出発を1週間後に控えた2月14日までにホテルや切符を押さえて準備が完了しました。宿泊施設の紹介は本編に譲るとして、ここでは交通手段について述べたいと思います。

 

ロンドンが所在するブリテン島からユーラシア大陸へ渡る手段は、国際高速鉄道ユーロスター(en: Eurostar)を利用することにしました。ロンドンのセント・パンクラス国際駅(en: St Pancras International station)からベルギーの首都ブリュッセルブリュッセル南駅(fr: Gare de Bruxelles-Midi, nl: Station Brussel-Zuid)まで約2時間の移動です。

www.eurostar.com

ユーロスターの乗車券は現地へ行かずとも上記のウェブサイトで世界中から購入できます。むしろオンライン以外の購入手段を知りません。座席も指定できるので進行方向に向いた窓側の席にしました。日本の新幹線は座席が進行方向を向くようになっていますが、ユーロスターでは席によって向きが異なるので座席表で確認が必要です。

印刷したユーロスター乗車券

購入手続きが済むとモノクローム味気ないチケットがメールで送られてきます。乗車時にPDFファイルやアプリで表示させて検札の係員に提示する方式のようですが、念のため紙にも印刷して持っていくことにしました。ホテルや飛行機の予約の控えも漏れなく紙でも持参しました。

 

ブリュッセルに到着してからパリまでの鉄路にはユーレイルグローバルパス(en: Eurail Grobal Pass)を購入しました。青春18きっぷのヨーロッパ版のようなチケットですが、使用日数, 地域, 座席の等級によってバリエーションがあるほか、指定席券を追加することで全席指定の高速鉄道にも乗車できる便利なパスです。また、27歳までのユースには割引が適用されます。

www.eurail.com

ユーロスターのチケットと同様に検札の際にコードを提示するのが基本的な使い方です。しかし、列車を乗車する度にアプリで指定する必要があるため、印刷して持っていくことはできません。

2月27日使用分のユーレイルグローバルパス

あ…?

 

このユーレイルパスがあれば、ユーロスターにも乗れます。筆者は出発前から無駄に数千円分多く支払うミスをしてしまいました。ユーレイルパス使用者向けの座席指定枠には限りがあるため、着実に席を確保できたという意味ではよかったのかもしれませんが…

 

何はともあれ移動手段も確保でき、遂に旅行の準備は整いました。ちなみに旅行保険は出発前日に申し込んでおきました。

 

 

…ということで、日本から1歩も出ていない西欧旅行記#1はこれでおしまいです。次回のブログからはいよいよ旅行記本編に移ります。

文字が多くて退屈だったかもしれませんが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

追記

筆者がパリを訪れた4か月半後の7月15日(日本時間7月16日)、敬愛する櫻坂46の皆さんがパリの地でイベントに参加し、初めて外国でパフォーマンスを披露しました。

 

旅行へ出かけていたのは彼女達がちょうどシングル『桜月』をリリースした頃で、旅先でもこの曲を聴いていました。今回パリの地でも『桜月』が披露されたとのことで勝手に感慨深く思っているところです。

 

 

是非聴いてください。(これ何のブログ?)

 

 

ぐ#14

Spotifyで2022年を振り返る

今年もこの季節がやってきた。

Spotifyを開くと出てきたバナー

11月30日23時、音楽ストリーミングサービスSpotifyで、2022年に聴いた音楽を振り返る#SpotifyWrappedがそれぞれのユーザーに配信された。

せっかくなのでブログの記事にしてしまおうと思う。

 

スクリーンショットで埋め尽くしただけのブログなのでいっぱいスクロールしてほしい。

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オタクは年89回誕生日を祝う

  • だらだらプロローグ
  • 坂道シリーズ生誕祭カレンダー
  • その他解説
  • さいごに
  • さいごに2

だらだらプロローグ

 

2月から4月にかけて新メンバーがぞろぞろ入ってきたり、毎月のように各グループからメンバーが旅立って行ったりと、ついて行くだけで精一杯になりそうな時期を迎えている。

そんな中でも頻繁に目にするのが「生誕祭」の3文字である。実際はどれくらいの頻度なのだろうか。

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中華街はChinatownだろう

横浜市中区にある元町・中華街(山下公園)駅の駅名標を作った。(「もとまち」「ちゅうかがい」のひらがなも明朝体だったと後から気付いた。)

 

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元町・中華街駅駅名標試作品

 

中央のを再現する作業をサボタージュしてただのオレンジ線に、ナンバリングも喪失した。1番の目的は「Chūkagai」を「Chinatown」に、「Yamashita-kōen」を「Yamashita Park」に変更することだったので目標は達成された。この方がわかりやすいと思う。(「Nihon-Ōdōri」は?)

日本語が読めない人のために付けている表記なら「Chūkagai」などという日本語の読み方を記載する必要はあるのだろうかと思ってしまう。調べると韓国語でも「주카가이」と音訳がされているらしい。同様の例は韓国にもあるようで、국회의사당(国会議事堂)駅の日本語名は「ククェウィサダン」となっている。英語駅名は「National Assembly」なのに…

 

国会議事堂駅 - Wikipedia

 

千代田区の「Kokkai-gijidomae」駅は副駅名に英訳を載せるなら駅名ごと変えたらどうなんだ(14070606回目)。

 

作った駅名標の話題に戻るが、フォントはかなり適当になってしまい見栄えは少々よくない。綺麗な図を作るにはさらに努力を要しそうだ。ちなみにみなとみらい21線の実際の駅名標では全駅フォントが違うそうだ、なんで?

 

ぐ#10